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陸自、無人偵察機の破損原因解明と使用再開
ブレードの不適切な取付け角調整が原因
陸上幕僚監部は10月30日に、8月15日に発生した無人偵察機システム(FFRS)の破損に対する原因解明とその処置、使用再開について発表した。
今回使用再開になるのは、陸上自衛隊情報科部隊が装備するFFRS。当該機材は、8月15日に東富士演習場にて、富士総合火力演習支援のための飛行訓練を実施中に、離陸させようとした機体が発進・回収装置から数センチ上昇したところで地面に落下してメイン・ローター・ブレード等を破損したという事案を起こしていた。なお当事案において負傷者や民間への被害はなかったとのこと。
陸幕は、破損の原因は整備員によるFFRSへのメイン・ローター・ブレードの取付け角調整が不適切であったことから十分な揚力を得られず機体が落下したと結論しており、既に陸自が保有するFFRSの稼働全機に対しメイン・ローター・ブレードの取付け角の点検を実施し異常がないことを確認している。さらに部隊整備での取付け角調整において、上級部隊とのダブルチェック体制とするとともに、改めて適切な整備要領について部隊に徹底したことから、今回の使用再開に至った。
※写真=使用再開した無人偵察機システム(FFRS)(提供:陸上自衛隊HPより引用)