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2023.06.22

上質な食とワインをテーマに(オンタリオ州)

オンタリオのディープな魅力を追求

 

カナダ最大の都市トロントを中心に、首都のオタワやナイアガラの滝など、観光素材には事欠かないオンタリオ州。五大湖など豊かな湖川に恵まれた大地には、農場や果樹園、ワイナリーなどが広がっており、豊富な食材の宝庫ともなっている。近年はそんな地元の素材を活かした質のよいレストランが急増し、食をテーマにした旅ルートやツアーも登場。カリナリーツーリズムはオンタリオをより深く知ることができる新たなスタイルとなっている。

 

© DESTINATION ONTARIO

 

オタワ  OTTAWA

リドー運河と国会議事堂
© Ottawa TourismONTARIO

 

首都ならではの国際性とフランス文化の影響を反映したハイレベルな味

カナダの首都として各国の要人をはじめ、世界のビジネスマンを迎え入れてきたオタワ。隣接するケベック州のフランス文化の影響も受け、世界レベルのレストランが集まっていることで定評がある。最近では、地産地消や環境への配慮も徹底し、さらにクォリティの高い料理を出す店が増えている。

 

ソシアル・レストラン+ラウンジ

バイワード・マーケットで楽しむ独創的な多文化メニュー

 

 観光スポットでもあるバイワード・マーケット内の人気店。地元の食材をフューチャーした自由で先進的なマルチカルチャー料理を次々と提案。ステーキや鴨のコンフィなど定番料理もオリジナルで、新鮮な味わいで楽しめる。多彩なワインセレクションをはじめ、クラフトカクテルや地ビールなど、ドリンクメニューも充実している。

 

Social Restaurant + Lounge

 

リビエラ

地元のビジネスマンに評判のクリエイティブな味

 

 スパーク通り、元銀行のビルを改装した店内は、天井が高く洗練された雰囲気ながら、オープンキッチンやバーカウンターなどのライブ感が全体に伝わり、カナダらしい気さくさと活気に満ちている。日々仕入れた素材を丁寧に仕上げる創作メニューで、パスタや羊肉の料理は大人気。オイスターやロブスターなど新鮮なシーフードも楽しめる。

 

Riviera

 

 

© Ottawa-Tourism

 

1エルギン

コンサートや観劇後に楽しみたい現代カナダ料理

 

 ナショナル・アーツ・センター(カナダ国立劇場)内にあるコンテンポラリー料理のレストランで、国産の旬の食材を使い、“カナダ味覚のショーケース” の役割を自認。メープル味のチキン、サーモンステーキなどが美味だ。ナショナル・アーツ・センターでは、プラスティック製に代わり堆肥化可能な食器も使用。これを堆肥に変えてハーブガーデンに利用するなど、様々な環境プログラムも実施。

 

1 Elgin

 

© Une-Porte-Sur-Deux-Continents

 

メトロポリタン・ブラッスリー・レストラン

パリの華やかさと美味しさをそのままオタワで

 

 バイワード・マーケットのおしゃれなエリアにあるフランス料理店。1920年代のパリのブラッスリーをイメージした店内では、ブランチから深夜メニューまで提供。スープやサラダ、前菜からメインまで品数豊富で、毎週金曜の午後4時~7時に開かれる「ロウバー」ではエビやオイスター、カニなど新鮮なシーフードが満喫できる。

 

Metropolitan Brasserie Restaurant

 

 

© Waterbridge-Media

 

オタワの人気店をハシゴするグルメツアー「セ・ボン・オタワ」

 料理教室も主催する会社が行うガイド付きのフードツアー。自転車で回るタイプやスイーツをテーマにしたタイプなど各種あり、中でもおすすめは、ガイドと共に人気店をハシゴしながら前菜、メイン、デザートなど、3~4種類のコースを味わえるツアー。それぞれの店のストーリーも知ることができ、タイミングによってはシェフとの対話も可能。

 

C’est Bon Ottawa

 

バイワード・マーケット内のツアーもあり
© Cest Bon Ottawa

 

ナイアガラ周辺        Niagara Area

 

人気観光地ナイアガラの滝
© DESTINATION ONTARIO

 

ワイナリー併設レストランで、こだわりの美酒と料理のペアリングを楽しむ

ナイアガラの滝を有するこの地域では、30~40年前からワイン造りが始まった。ブド ウ栽培に適した風土の中で生産される上質のワインは世界でも注目され、今では100 カ所近くのワイナリーが林立するほどに成長。丁寧な手作りにこだわる小規模施設 がほとんどで、大量生産しない分、国外に出回りづらい希少ワインとなっている。 この地でのワイナリー巡りはすでに人気だが、中にはレストランを併設していると ころもある。料理とワインのペアリングを楽しみながら、好みの1本を探してみてはいかがだろう。

 

 

ペラー・エステーツ

ブドウ畑を眺めながら、リゾート気分でランチ&ディナーを

 

 数々のワインコンクールで多数の受賞歴をもつワイ ナリー。レストランでは、カナダ食材を多用した独創 的な料理が楽しめ、それぞれの料理に合う自社ワイン もアレンジしてくれる。コロニアル調の優雅な内装の 店内でブドウ畑の景観を眺めながらのランチは格別。 テラスやワイン貯蔵庫での食事、-10℃の  “氷のラウン ジ” でのアイスワイン試飲などもアレンジ可能。

 

Peller Estates

 

© Andrew Peller Ltd and Nataschia Wielink

 

トリウス

カナディアンワインの歴史を作ってきた老舗ワイナリー

 

 1979年にヒルブランド・ワイナリーとして創業。1991年に 世界のベスト・レッド・ワインに選ばれた「トリウスレッド」 など大変評価の高いワインを生産。レストランでは地元生産 者から仕入れた食材を活かし、ワインと合う料理を提供。グ ループ向けには施設内の様々な場所を利用したプライベート ダイニングなど、トリウスならではのプランを提供している。

 

Trius

 

© Andrew Peller Ltd and Nataschia Wielink

 

ヴィンランド・エステーツ・ワイナリー

美しい風景の中、ワインと食事が堪能できる滞在型ワイナリー

 

 なだらかな斜面に広がるブドウ畑の中に建つ絵画の ように美しい滞在型ワイナリー。カベルネ・フラン、 リースリング、シャルドネ等のワインが高評価を得て いる。19世紀の農家を改装したレストランでは、地元 食材を使用したハイレベルな「ナイアガラ・キュイジー ヌ」を味わえる。滞在も可能でワイナリーツアーやワ インスティングには事前予約がおすすめ。

 

Vinland Estates Winery

 

 

ぺニンシュラ・リッジ・エステーツ・ワイナリー

丘の上に広がるブドウ畑からオンタリオ湖を一望

 

 最新式の機器を導入し、赤・白とも様々なタイプの ワインを丁寧に醸造するワイナリー。17万㎡超の畑に 囲まれ、リラックスした雰囲気に満ちた高台の敷地か らはオンタリオ湖も望むことができる。レストランに はビクトリアンスタイルの邸宅を利用。アットホーム な雰囲気の中、シェフ自慢のパスタやステーキをはじ めクリエイティブな料理が供される。

 

Peninsula Ridge Estates Winery

 

 

 

シャトー・デ・シャルム

日本からのグループツアーにも人気の名門ワイナリー

 

 1978年にフランスから移住したワインメーカーが 創業。広大なブドウ畑の中に堂々と建つワイナリーは、 まさにシャトーの風格。自社栽培のブドウだけを使っ たワイン造りを行っている。施設内のツアーの後、ブ ドウ畑にセットしたあずまやでの軽食とワインを楽し める「ヴィンヤード・カバーナ」など、グルメプログ ラムも各種用意。

 

Château des Charmes

 

 

カナダ初「ミシュランガイド」発行のトロントも要チェック!

 昨年、カナダ初となるミシュランガイドがリリースされたトロン トの食事情にも注目したい。二つ星1軒、一つ星12軒と17軒のビブ グルマンを含む、計74軒の中には日本料理をベースにした星付きレ ストランが目立つが、コンテンポラリー料理の “ALO” や “Enigma Yorkville”、イタリアンの “Don Alfonso1890 Toronto” など、「ダイバーシティー=トロント」を舌でも体感できる店が揃っている。

 

Michelin Gude  (トロント・レストランセレクション)

 

オンタリオ湖畔に広がるトロントの街
© DESTINATION ONTARIO

 

 

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