NATO、ウクライナ加盟へ3要素構成のパッケージ合意

　ウクライナ軍近代化、複数年援助と加盟手続き簡素化

　北大西洋条約機構（NATO）首脳会議が7月11日（現地時間）、リトアニアの首都ビリニュスで始まり、同サミットの最初の作業部会において加盟国は、ウクライナのNATOに加盟に向けて3要素からなるパッケージに合意した。
　このパッケージのなかでは、ウクライナ軍をNATO基準へ近代化することを促進すると共に、ウクライナの安全保障・防衛部門の再建を支援するための複数年援助プログラムなどが盛り込まれた。このプログラムでは、燃料供給や地雷除去装置、医療品などもカバーするという。
　また加盟国はウクライナのNATＯ加盟に向けて動きを進めていくことを再確認。さらに、ウクライナの加盟手続きを簡素化するために、加盟行動計画要件を撤廃することなどにも合意した。

※この記事の概要
・空・海含む30万人規模の即応準備
　共同調達・相互運用性強化
・活発化する中国でも課題を議論
　「敵ではないが注視を」