記事検索はこちらで→
2023.07.18

WING

ACSL、タイプエスと合同で支援物資・遭難者捜索実証

 ACSLはタイプエスと合同で、国産ドローンの「SOTEN」(蒼天)および「PF2-AE Delivery」を活用した災害時の支援物資輸送及び遭難者捜索の実証実験を、群馬県利根郡片品村で実施した。
 地震や台風などの大規模災害の際に、山間部では土砂崩れにより道路が寸断され孤立地域が発生することがしばしば。道路の復旧には時間を要するが、その期間に食料や飲料水、医薬品の供給がストップすることで孤立地域の住民の生活が脅かされてしまうという問題があり、迅速に支援物資を届ける手段が必要とされている。さらに、山岳遭難発生件数は1日当たり約6件発生しており、遭難捜索の需要は高くなっているという。
 遭難者の家族が警察に捜索を依頼し公的組織による一次捜索は原則無料だが、発見されない場合に民間などが捜索を行う場合、ヘリコプターをチャーターすると高額な費用が発生するため、安価で効率的に捜索を行える手段に需要がある。そうした背景から国産ドローンを活用した災害時の支援物資輸送および遭難者捜索が注目されている。