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2023.07.19

WING

23年度第1四半期の緊急発進は前年並み238回

 2日にわたる中露共同飛行など格段に増す脅威

 統合幕僚監部が発表した2023年度第1四半期(2023年4月1日~6月30日)の緊急発進(スクランブル)実施状況は、回数が前年同期比3回増の238回となった。そのうち、推定を含めて対象機の約66%が中国機であり、約31%がロシア機、約3%がその他の国・地域となった。
 第1四半期の3ヵ月間のうち、中国機に対する緊急発進は14回減の157回となり、前年同期よりも減少したものの、最近の10年間で見れば比較的高い水準となった。全体の3割超になるロシア機に対する緊急発進は15回増の73回になり、こちらも中国機同様に比較的高い水準となった。また23年度の傾向としては、中国機・ロシア機とも情報収集機に対して最も多く緊急発進を行った。