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新日本空調、空港施設の羽田プラントで微生物燃料電池実証
CO2回収・固定化、8月末まで検証、エコエアポートに寄与か
新日本空調と空港施設は7月18日、空港施設が所有する東京国際空港航空機汚水処理施設(羽田SDプラント)において、微生物燃料電池(MFC:Microbial Fuel Cells)を利用した二酸化炭素ガス回収・固定化技術の検証試験を開始したことを発表した。
CO2を改修・固定化する技術としては、アルカリ性溶液を用いた化学吸収法が主流だ。アルカリ性溶液に溶けた空気中のCO2を、重炭素イオンとして回収する。
新日本空調は2021年から、東北大学大学院工学研究科の佐野大輔教授と協力して、MFCの実用化研究を進めてきた。
MFCは微生物の代謝能力を利用して、有機物などを電気エネルギーに変換する装置で、もともとはこれまで下水などに含まれる有機物を供給することで、有機物の酸化分解を行いつつ、発電するということを主として研究開発が進められた経緯がある。