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2023.07.24

WING

丸紅、空港車両の自動化確立して世界へ進出

 早期実用化に自信、人件費高騰の海外で活躍

 

 丸紅は、出資会社のAiROとともに取り組む空港車両の自動運転技術について、国内で運転手なしの自動運転、いわゆるレベル4の技術を国内でいち早く確立し、日本で実績を積み上げた上で海外展開を図ることを明かした。
 海外の空港では、航空需要がコロナ禍から急速に回復したものの、人手不足の状況が続いている。さらには物価や人件費が著しく高騰している。そのため、人員を確保するよりも自動化技術の導入を進めた方が、コストを抑制できる可能性が高い。そうした海外の空港事情から、空港車両の自動化技術は世界展開が可能だとして、空港の自動車両の開発を急ぐ。
 丸紅では、世界119拠点、67ヵ国に有するネットワークや、スイスポートが手掛ける約300もの空港などによって自動車両の世界進出を行いたい考え。まずは需要が著しく伸びる東南アジア地域の空港がターゲットになる見込みだとし、特に人手不足が深刻な欧米などでの展開も期待できるとした。
 これは7月19~21日の3日間に都内のお茶の水女子大で開かれたロボット・サービスの展示会「ZMP World 2023~ロボタウンお茶大~」で行われた講演で明かされた。講演者は丸紅の航空宇宙・防衛事業部長でAiRO社長の武智聡氏。空港内での自動運転・特殊車両の導入に向けた今後の展望などを語った。

 

※写真2=会場内に展示したトーイングカー

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