ドイツのマイス陸軍総監、約10年ぶり日本招待

　インド太平洋地域への積極的関与を改めて強調

　森下泰臣陸上幕僚長は7月26日、公式に招待したドイツ陸軍総監のアルフォンズ・マイス中将と懇談し、ドイツ陸軍と陸上自衛隊との連携強化へ向けた方策など意見交換した。森下陸幕長はロシア軍によるウクライナ侵攻の最中にもかかわらず、日本訪問が実現したことに謝意を示すと、マイス総監から改めてインド太平洋地域へ積極的に関与していく姿勢が示され、日独による連携強化と防衛協力の推進へ、積極的に取り組むこととした。
　ドイツ陸軍総監の公式招待は実に10年ぶり。ドイツでは世界三大経済圏のインド太平洋地域へ積極的に関与していく姿勢を示している一方、日本では同地域の自由で開かれた法の支配を維持するため、欧州各国との関係強化を図る。そのためドイツと日本は関係強化に意欲的で、2年前には海軍総監が日本を訪問し、昨年には空軍総監がユーロファイター2000に搭乗して日本を訪問した。この度日本を訪問したマイス総監は、24日に富士駐屯地で装備品・訓練展示を行い、27日には習志野駐屯地で降下訓練などを視察する。