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ロッキード、74K気球システムに新レーダー装備
長時間の滞空監視、通信中継に活躍
ロッキード・マーティンはこのほど、海上、陸上監視・通信中継任務に実績のある同社製「74K気球システム」に、新たにテレフォニックス社製RDR-1700Bレーダーの搭載・統合化に成功したことを発表した。RDR-1700Bは無人機にも搭載可能な小型軽量ながら逆合成開口モードも持つ高性能レーダーとなっている。74K気球システムは既にテレフォニックス製の別のレーダー、レオナルド製およびノースロップ・グラマン製レーダー、さらにL-3ウェスカム製のEO/IRセンサーの搭載に続くものとなる。
74K気球システムは各種の任務用ペイロードを搭載可能で、無人係留式のため高い可用性を持ち、悪天候下でも兵士を支援できる。既に160万飛行時間以上の運用実績があり、堅牢な設計により、通信中継および指揮統制通信コンピューター(C4)統合の支援が気球上で自動的に行われ、長時間連続滞空するISR(情報・探査・偵察)アセットとしても米陸軍、海軍の運用を支援している。
※写真=浮揚を開始した74K気球(提供:ロッキード・マーティン)
※写真=74K気球に搭載されたRDR-1700Bレーダー。赤い部分がレーダーアンテナ(提供:ロッキード・マーティン)