WING
NEC、空港の税関検査場の電子申告ゲート受注
国内初、顔認証技術活用、時間短縮を実現へ
NECはこのほど、財務省税関から空港の税関検査場で利用される電子申告ゲートを受注した。財務省税関は、2019年4月以降に成田空港第3ターミナルにおいて電子申告ゲートを用いた実証実験を開始する予定。
今回受注した電子申告ゲートは、入国者による携帯品・別送品申告書の作成の簡易化やスピーディな申告・通関手続きを目的として、入国審査後の税関検査に利用する。具体的にはNECの高精度な顔認証技術を活用し、電子申告端末と出口ゲートでの本人確認を行う。また、スマートフォン向けアプリを用いた携帯品の電子申告により、申告・通関手続きの迅速化を図る。これらにより、税関検査場の混雑緩和と旅客の待ち時間短縮を実現する。
なお、空港の税関検査に顔認証技術を活用するのは国内初となるという。
NECはこれまで、顔認証をはじめとする生体認証システムを世界約50ヵ所の空港に提供しており、今回の実績・ノウハウを踏まえてグローバルに展開し、安全・安心で豊かな社会の実現に貢献していく考えだ。
※画像1=書面による申告手続き(上)と電子申告ゲート導入後の手続き(提供:NEC)
※画像2=電子申告ゲートのイメージ。出口ゲート(左)と電子申告端末(右)(提供:NEC)