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秋の叙勲、舩山龍二元JTB社長に旭日中綬章
観光事業振興への長年の功績が讃えられる
平成30年秋の叙勲の伝達式が11月8日に東京プリンスホテルの鳳凰の間で開かれ、舩山龍二氏(元JTB社長、元日本旅行業協会副会長)が観光事業振興功労で旭日中綬章を受章した。受章者は伝達式の後に皇居を訪れ、天皇陛下に拝謁した。
旭日中綬章を受章した舩山氏は、昭和15年2月6日生まれ、山形県出身。昭和37年3月に東京教育大学(現筑波大学)理学部を卒業後、同年4月に財団法人日本交通公社(現JTB)に入社。国際旅行事業からその経歴をスタートさせ、海外旅行のルック販売部販売課長、国内旅行のエース課長などを歴任。経営企画室長、取締役九州営業本部長、常務取締役人事部長などを経て、平成8年6月から代表取締役社長、14年6月から代表取締役会長を務めた。現JTB相談役。
また、ツーリズム産業発展のために業界活動に力を尽くしたほか、立教大学で教鞭をとるなど後進の育成にも力を入れた。日本旅行業協会(JATA)では副会長、海外旅行委員長などの要職を務め、国土交通省から初の大使が誕生したスロバキアには旅行会社5社とJALの協力を得て初のチャーター便を飛ばすなど、有言実行を貫いた。
また、幅広いツーリズム産業界の力を結集すべく創設された日本ツーリズム産業団体連合会(TIJ)の会長を務めたほか、観光立国実現のためには観光庁の強力なパートナーとなる民間側のナショナルセンターが必要として、TIJと日本観光協会の合体を決断し、現在の日本観光振興協会の礎を築いた。
※写真=旭日中綬章を受章した舩山龍二氏