記事検索はこちらで→
2018.11.09

WING

防衛省、海賊対処行動の1年間継続を発表

 防衛省は11月9日に、ソマリア沖・アデン湾での海賊対処行動を1年間継続することを閣議決定したと発表した。
 ソマリア沖・アデン湾での海賊行為等は、2009年から2011年まで年間200件以上発生していたが、自衛隊を含む各国部隊の海賊対処活動等の国際的な取組みによって、現在は低い水準で推移している。しかしながら海賊を生み出す根本的な原因となっているソマリア国内の貧困等の問題は依然として解決しておらず、海賊行為に対処しなければならない状況は変化していないのが現実だ。
 今回、ソマリア沖・アデン湾での海賊対処行動を1年間継続する理由として防衛省は、「各国部隊も引き続きソマリア沖・アデン湾での海賊対処活動を継続している」とした上で、日本としても重要な海上交通路であるソマリア沖・アデン湾における航行の安全確保に万全を期し、国際協調主義に基づく積極的平和主義のもと、国際社会の平和と安定に引き続き貢献することが重要である」とした。
 このため、現行の海賊対処要領から、自衛隊に対し海賊対処行動を命ずる期間を2018年11月20日から2019年11月19日までの1年間とする変更を行う予定だ。