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2023.09.01

WING

中部空港9月、国際線は週180往復便運航

 処理水問題で暗雲も中国路線の便数増加傾向

 

 中部国際空港会社がまとめた9月の就航路線・便数計画によれば、国際旅客便は計25社が運航し、16都市との間で結ぶ。その運航便数は週180往復便が計画されているという。これは前月8月の週174便から拡大するほか、昨年9月の週43便と比べて大幅増となる。ちなみに、コロナ前の2019年9月には週449便が運航されていたことから、未だ4割程度の運航便数に留まる見通しだ。
 とりわけコロナ禍からの回復が遅れている中国関連路線のネットワーク便数の回復がようやく進みつつあるが、一方でその中国路線の回復に暗雲も広がってきた。
 日本政府が東京電力福島第1原子力発電所の処理水を放出したことに反発を強める中国では反日ムードが強まっており、訪日旅行のキャンセルが続出しているとの報道も。10月1日には中国で国慶節がスタートするが、それを機にした訪日需要への期待も、どうやら空振りに終わることが想定されてきており、期待していた関係者からはため息が漏れている。

 

※写真=中部空港の9月の国際線は週180往復便の運航が計画されている。コロナ前にはまだまだ届かないが、便数は回復傾向

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