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2023.09.06

WING

豪州公取、カンタスによる欠航隠しで裁判所提訴

 カンタス航空、「心よりお詫び」と謝罪

 カンタス航空が、2022年5月~7月にかけて、既に欠航することが決定済みの8000便以上の航空券を販売していたとオーストラリア公正取引委員会(ACCC)が指摘した問題で、カンタス航空は9月4日(現地時間)、声明を発表した。それによれば、「ACCCから申し立てがあった2022年半ばは、カンタス航空がCOVID後の再出発に奮闘していた時期。航空業界全体が激動と不確実性に満ちていた時期だった」ことに言及しつつ、「(その当時)カンタス航空のサービス水準が十分でなかったことを率直に認め、心よりお詫び申し上げる」と謝罪の意を表した。
 ACCCは去る8月31日、2022年5月~7月にかけて欠航が決定しているにも関わらず、航空券の販売を続けたことは虚偽であり、誤解を招くものだとして、豪州連邦裁判所に提訴したことを明らかにした。ACCCによれば、カンタス航空は欠航決定後、平均2週間以上、場合によっては47日間に亘り、ウェブサイト上で販売を続けていたという。
 さらに、2022年5月から7月にかけて1万便以上のフライトについて平均約18日間、最長48日間、航空券購入者にフライトがキャンセルされたことを通知しなかったことも指摘。同航空が航空券保有者向けの「予約の管理」ウェブページを更新し、キャンセルとなったことを反映しなかったと主張した。

※この記事の概要
・豪公正取引委員会が問題視した理由は?
・欠航が決まっていたにも関わらず販売を続けた事例 など