H-IIAロケット47号、無事に打ち上げ成功

　「XRISM」と「SLIM」の正常分離確認

　宇宙航空研究開発機構（JAXA）と三菱重工業は9月7日午前、H-IIAロケット47号機の打上げに成功したことを発表した。同日、8時42分11秒に種子島宇宙センターからロケットを打ち上げていた。
　昨年10月に「イプシロン6号機」、今年3月には「H3ロケット初号機」の打上げにそれぞれ失敗し、7月には「イプシロンS」の2段目エンジンの燃焼試験中に爆発事故が発生。開発案件に失敗は付き物とはいえ、立て続けの失敗にJAXA内部でも緊張が走っていた。
　そうしたなかで挑んだH-IIロケット47号機の打ち上げは、打ち上げ後、当初計画通りに飛行。搭載していたX線分光撮像衛星「XRISM」を約14分９秒後に、小型月着陸実証機「SLIM」を約47分33秒後に、それぞれ正常分離したことを確認した。

※写真＝打ち上げに成功したH-IIAロケット47号機（提供：三菱重工業）