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JAXA、HTV7号機の大気圏再突入完了
日本初のISSから実験サンプル回収に成功
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11月11日午前6時14分(日本時間)、宇宙ステーション補給機「こうのとり」号機(HTV7)が、大気圏に再突入したことを発表した。同日10時25分には、HTV7から分離した小型回収カプセルを、船舶で無事に回収することに成功した。小型回収カプセルのミッションでJAXAは、揚力誘導制御技術と世界水準の軽量熱防護技術を用いて、日本初となるISSからの実験サンプル回収技術の獲得を目指していた。今回の回収を受けて、日本が地球低軌道からの実験機器などの回収における自在性確保と共に、将来の有人宇宙船にもつながる技術を獲得することに成功したと評価できそうだ。
「こうのとり」7号機は、今年9月28日に国際宇宙ステーション(ISS)に結合した後、約41日間、ISSに係留。その間、ISS運用のための補給品・利用物資などをISSへ移送し、ISSからの不用物資を搭載し、地球帰還へ向けて準備を進めてきていた。
※写真=回収された小型カプセル(提供:JAXA)
※写真=ISSから分離したHTV7号。11月8日撮影(提供:JAXA/NASA)