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中部中間決算、売上高324億円と過去最高更新
旺盛な訪日需要で免税店売上も過去最高
中部国際空港は11月9日、2018年度中間決算(4月1日~9月30日)を発表した。今期の売上高は324億8000万円(前年同期比10.5%増)となり、7期連続での増収となった。また営業利益は59億8000万円(同18.9%増)、経常利益は55億7000万円(同21.7%増)で、中間純利益は38.1%増加した38億1000万円と、4期連続の増益となった。
都内で会見に臨んだ各務正人副社長は会見の冒頭、「今期は将来の飛躍的な成長に向けてこれまで取り組んできたことを一つ一つ具現化させていく重要な年であり、着実に歩みを進めていると思う」と述べた上で、「今期はフライト・オブ・ドリームズの開業があったほか、豪雨や台風、地震といった大規模な自然災害が相次ぎ、当空港でも遅延や欠航が相次いだ。台風21号では、関係各位の協力により194便の国際線臨時便を受入れ、国際拠点空港としての役割を果たすことができた」と今期の概況を説明した。
路線拡充で国際線旅客数過去最高の304万人に
商業事業も訪日外国人需要を取り込み165億円
売上高の内訳を見てみると、空港事業では、約145億3000万円(同4%増)となり、旺盛な訪日需要と韓国や東南アジア路線の新規就航による押し上げ効果が大きく中間決算としては過去最高を記録した。
国際線旅客数は前述の新規就航のほか、北朝鮮情勢により落ち込んでいた韓国やグアム方面へのアウトバウンドも回復傾向にあること、ルフトハンザドイツ航空のフランクフルト便の増便やその他路線での機材大型化により、約304万人(同7.6%増)となり中間期としては過去最高となった。国際貨物取扱量は、自動車部品を中心に、中部地域の農林水産品の輸出拡大に取り組んだ結果、約9.9万トン(同13.6%)となっている。
また国際線発着回数は前期途中から中国内陸便の運休などで減少し約1.9万回(同2%減)となっている。国内線旅客者数はエアアジア・ジャパンの新千歳線増便やジェットスター・ジャパンが福岡、鹿児島、那覇線を増便、スカイマークが名は線増便、鹿児島に新規就航したことで、約315万人(同2.3%増)、国内線発着回数は約3.1万回(同0.7%増)という結果になった。
※写真=会見に臨む中部国際空港代表取締役副社長の各務氏。旺盛な訪日需要を追い風に中間決算で売上高324億円と過去最高を更新した