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2023.09.15

WING

国内航空機生産、6月はコロナ前超えの1587億円

 3月に続き今年2度目のコロナ前超え、回復進む

 2023年6月の国内航空機生産額(製造・修理)は、対前年同月比約24%増加した1587億900万円(22年6月:1279億1900万円)となった。新型コロナパンデミック期間中の2021年6月の生産額は1019億9800万円、2020年6月の生産額は1177億3400万円にまで落ち込んでいた。コロナ禍前の2019年6月の生産額は1577億3400万円だったことから、国内航空機産業は単月ベースでコロナ禍前の生産額を上回ったかたちだ。
 ちなみに今年3月の生産額は1785億500万円と、2019年3月の1778億3100万円を超えており、今年に入って半年のうち2回目のコロナ前超えの生産額を記録したかたちだ。
 新型コロナパンデミック、787品質問題など、日本の航空機産業を悩ませ続けた要因が消え、国内航空機生産も回復に向かって突き進みつつある。民間航空機新造機市場をみても、日本が35%のワークシェアを有するボーイングの787型機の需要が回復しつつあり、今後受注数を積み重ねていくことが期待されるところ。同型機の生産レートは今後上昇していくものとみられる。ボーイングは現在月産3機で生産し、今年末までに月産5機に、2025~2026年には月産10機に引き上げる計画だ。

※この記事の概要
・エンジン分野で新たな問題浮上
 PW1100G問題が及ぼす影響や如何に
6月の製造生産額は1239億円
 修理分野は348億4300万円に