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2023.09.22

ウイングトラベル

★ドイツ観光局、24年も文化観光と持続可能性に重点

 日本支局は開設50周年、特別企画を展開

 

 ドイツ観光局はこのほど2024年のプロモーション方針を発表した。今年同様に文化観光と持続可能性に焦点を当て、既存企画をさらに進化させるほか、文化探究をテーマとしたインスピレーションキャンペーンを新たに展開する。また、日本支局は24年に開設50周年を迎えることから、独自企画を展開。さらに東京・ベルリンの友好都市30周年を記念し、ベルリンの観光魅力を発信する取り組みも実施していく方針だ。
 24年の取り組みについてドイツ観光局のペトラ・へードルファーCEOは「ドイツは他のどの国にもない独特な芸術と文化シーンに満ちあふれており、世界中の訪独観光客を惹きつけてやまない。われわれはこの地位をさらに強固なものにしたい。また持続可能性に重点を置いたキャンペーンを通じて、都市近郊の田園地帯も含めた訪独観光客の長期滞在を促していく」とした。
 新たなグローバルキャンペーンとして2024年4月から文化的コンテクストから観光の国ドイツを紹介する取り組みを展開する。歴史的な文化景観だけでなく、現代アートや若手アーティストが集まる芸術アカデミーやストリートアートなどにも焦点を当てた取り組みを展開する。
 また、今年展開したユネスコ世界遺産をテーマとしたキャンペーンについてはコンテンツを追加して、2024年も継続する。
 さらに持続可能性の高い旅の提案を盛りだくさんに織り込んだ旗艦キャンペーン「Simply FEEL GOOD」も24年も引き続き全世界に発信していく。
 さらにグローバルでの重点テーマとして、画家のカスパー・ダヴィット・フリードリッヒ生誕250年、ベルリンの壁崩壊35周年をテーマとしたプロモーションを展開。またサッカーの欧州選手権「ユーロ2024」の開催地10カ所ではサッカーにちなんだプログラムを実施する。
 このほか、2025年の欧州文化首都に選ばれたケムニッツへの招致に向けた活動もスタートする。
 日本での活動についてはグローバルキャンペーンのテーマごとにソーシャルメディアやオンライン旅行メディアを複合的に活用する企画を展開する。また、1974年に開設した日本支局が50周年を迎えることから、旅行業界・消費者向け双方に周年企画を実施する。
 また、24年は東京とベルリンの友好都市関係30周年を迎えることから、首都圏在住の日本人に向けて、ドイツの首都ベルリンの文化的観光的魅力の発信を行っていくとしている。

※写真=ドイツ観光局、24年は文化観光と持続可能性に焦点あてた企画を展開(写真はベルリン博物館島のジェイムス・サイモンギャラリーと新博物館)

 

■サステイナブルツーリズム記事コンテスト、引き続き募集中
 10月31日まで、持続可能な観光紹介記事を表彰

 

 ドイツ観光局は、ドイツ国内で体験することができる持続可能な観光体験を日本市場で広く浸透・啓蒙することに貢献した記事を表彰する「ドイツ観光局サステイナブルツーリズム記事コンテスト2023」の記事募集を10月31日まで実施している。
 ドイツは世界のパイオニアとしてカーボンニュートラル時代の到来を見据えた再生可能エネルギーへの対応とあわせてサステイナブルツーリズムの普及について国を挙げて取り組んでいるところだ。そこで各メディアを通じてドイツにおけるサステイナブルツーリズムの魅力を広くアピールした記事を表彰するコンテストを企画。現在記事を募集中だ。
 表彰対象となる記事は2023年1月1日から10月31日までに発表・発表予定のジャーナリストによる記事となる。自薦・他薦は問わない。
 記事で求めるサステイナビリティの要素は地元の伝統文化や風習を紹介したもの。文化継承や自然保護活動を通じて過疎地域において儲かる仕組みを実現した内容。環境負荷をなるべくかけない方法で観光を促進するもののいずれか1項目を満たしたものとし、日本人旅行者のドイツ渡航増加に影響を当たる内容の記事を表彰する。
 選考は11月中に有識者による審査委員会を開催し、12月中旬開催予定の「ドイツ観光局クリスマス懇話会」にて発表する。
 応募方法やコンテストの詳細については特設ウェブサイトを参照

※記事コンテスト特設URL
https://www.jwing.net/dzt2023/index.html

※写真=「ドイツ観光局サステイナブルツーリズム記事コンテスト2023」を開催