記事検索はこちらで→
2023.09.22

WING

慶大・ENRI、CDO途中の高度調整で到着時間制御

 CDOに高度調整アルゴリズム組み込む「Semi-CDO」開発

 慶應義塾大学と電子航法研究所(ENRI)の研究チームは、継続降下運航(CDO)方式において、降下途中で高度調整を行うことで、間接的に到着時間を制御することができる航空交通管理手法を開発することに成功した。CDOに数理モデルベースでの高度調整アルゴリズムを組み込む「Semi-CDO」だという。
 CDOはアイドル状態で継続的に降下する運航方式で、燃料を節約する効果を得ることができるほか、高高度を維持することで騒音低減などを図ることができるなどとして導入が進みつつある。
 ただ、標準的なステップダウン降下方式に比べると、CDOは航空機の到着時間を予測することが難しく、しかも到着時間の調整幅が小さくなってしまうなどのデメリットがあることから、その導入は一部の空港の交通量が少ない夜間時間帯などに限られている。そのため今後CDO方式の運用拡大を図っていくためには、到着時間の調整機能を獲得することが必要不可欠となっていた。