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2023.09.22

WING

ヴォルトエアロ、電動ハイブリッド機を100%SAFで飛行

 電動ハイブリッド機の100%SAF飛行は世界初

 ヴォルトウエアロは9月21日(仏現地時間)、同社が開発を進めている電気ハイブリッド試験機「Cassio S」に、トタル・エナジーズから供給を受けた100%の持続可能な航空燃料(SAF)を投入して飛行させたことを発表した。ヴォルトエアロには、日本のカワサキモータースが出資しているほか、同社のモーターサイクルエンジンから派生したエンジンを機体に搭載するなど、協力を深めている。
 ヴォルトエアロは来年末までには型式証明を取得し、2025年から顧客に「Cassio」の量産機の引き渡しを開始する計画だ。

 フランスのロワイヤンにあるヴォルトエアロの開発施設で行われたフライトでは、ハイブリッドパワートレインの電気モードと、フランスのブドウ畑に由来する廃棄物から生成されたバイオエタノールから生成されたトタル・エナジーズの100%SAFが使用された。
 テストフライトに投入された「Cassio S」は、電動ハイブリッドパワートレインとSAFの適合性を検証するために運用されており、量産機の耐空証明リスクが軽減されるという。