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2023.10.02

WING

JAXA創立20周年、拡大する役割「責務を一つひとつ着実に」

 山川理事長、3機関統合で「1+1+1=3以上の成果」

 

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の山川宏理事長は9月29日に開いた記者会見において、10月1日にJAXA創立20周年を迎えることに言及。「今後もJAXAが果たす責務を一つひとつ着実に実施していく」と話すなど、宇宙ビジネス時代を迎えたほか、安全保障分野など、JAXAに期待・求められる役割が拡大するなか、産官学および広く国民の期待に応えていく考えを改めて示した。
 JAXAは去る2003年10月1日に、文部科学省宇宙科学研究所(ISAS)、独立行政法人航空宇宙技術研究所(NAL)、そして特殊法人の宇宙開発事業団(NASDA)という宇宙・航空関係の3つの機関を統合するかたちでJAXAが発足した。
 山川理事長は「統合した結果、もともと3つの機関に分散していた人財、技術力、知見を統合して、一体的に運用することができるようになった。同時に、それらが合わさることで1+1+1が3であるということ以上の成果を生み出したと考えている」と話すなど、JAXA発足前に分散していた宇宙・航空関係3機関を統合したことで、多くのシナジーを生み出したとの認識を示した。

 

※写真=JAXAが創立20周年を迎えた(提供:JAXA)

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