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陸自、演習場外に迫撃砲弾着弾
民間車両に被害も、被害者なし
陸上幕僚監部は11月15日に、11月14日に発生した陸上自衛隊の射撃訓練中の演習場外着弾事案について発表した。
今回事案を起こしたのは、陸自第37普通科連隊(信太山)で、14日の饗庭野演習場で81mm迫撃砲L16の射撃訓練中に3発の迫撃砲弾が演習場外に着弾した。この際、1発が民間人の所有する乗用車近辺に着弾し、当該車両に被害を与えた。幸いにもけが人は発生しなかったものの、残り2発がどこに着弾したか現在調査中であるとのことだ。なお今回場外に着弾した3発はいづれも着弾音(爆発音)が確認されており、不発弾の心配はないとしている。
81mm迫撃砲L16は全国の普通科部隊が装備している火砲で、最大射程は約5600メートルになる。分解して運搬が可能で、軽便な火砲として広く使われている。今回の事案の原因としては、装薬(発射用の火薬)を間違えたことや発射角を間違えた可能性がある。
※写真=81mm迫撃砲L16の訓練写真。少ない人数で運用可能なのが本砲の魅力、最大射程は約5600メートルになる(提供:陸上自衛隊ホームページより引用)