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大同特殊鋼、渋川工場の真空アーク再溶解炉稼働
航空エンジンや半導体の高級鋼需要拡大に対応
大同特殊鋼は10月31日、渋川工場(群馬県渋川市)に増設を進めていた真空アーク再溶解炉(VAR)が、今年9月から稼働を開始したことを発表した。
同社は需要拡大が予想されるニッケル基合金やクリーンステンレスなどの高級鋼の増産に向けて、7.5億円を投じて1基のVARの増設工事を進めていた。
VARは一次溶解(電気炉・真空誘導炉)で溶解・造塊した鋼塊を、消耗電極として通電、高真空下でアーク発熱により溶融する溶解設備。ガス成分や介在物の低減による高い清浄度と、急速冷却による均質な組織を得ることができる。