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2023.11.01

WING

ANAHD、国際線収入好調で営業利益が上期過去最高

 利益目標達成確度高まり5期ぶりの復配も

 ANAホールディングスは10月31日に発表した2024年3月期第2四半期決算によれば、国際線旅客収入が前年度の2.2倍となる3586億円に達するなど、上期として過去最高を記録。連結業績における営業利益が1297億円、営業利益率12.9%を記録して、それぞれ上期過去最高を記録するなど好調に推移した。この結果、これまで株主配当は「未定」としていたが、利益目標達成確度が高まったとして5期ぶりの復配を決定。1株当たり30円の株主還元を行うことを明かした。
 連結売上高は前年同期比2120億円増えた1兆27億円と増収だった。営業費用は燃油および為替市況の影響を受けたほか、運航規模拡大に伴う費用増がみられたものの、前年同期比1137億円増えた8729億円に抑えることに成功。結果、営業利益が982億円伸びた1297億円、経常利益970億円増の1273億円、そして四半期純利益が736億円増加した932億円となった。

※この記事の概要
 国際線増収が業績牽引、イールド上昇で底上げ
 構造改革により固定費減、営業費用増抑制に成功
 国際線旅客事業、収入2.2倍
 訪日堅調、乗り継ぎ取り込も
 国内線旅客事業、ビジネス回復遅れもレジャー好調
 LCCも国内レジャー好調、LCC収入1.6倍に
 国際貨物、需要減退で収入6割減
 需給バランス悪化影響し単価減
 自己資本比率2.5ポ増の28.1%に改善

 実質FCF、373億円増の1876億円     など