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2018.11.19

ウイングトラベル

ANA会見で子会社の飲酒事案について謝罪

再発防止へ社員の心の健康管理も

 ANAホールディングスは11月16日に定例社長会見を全日本空輸(ANA)本社で開き、会見冒頭で子会社のANAウイングスで発生した飲酒起因の運航遅延事案について謝罪するともに、同日に再発防止策を国土交通省に提出したと明らかにした。またロールスロイス社製エンジンの点検整備については、12月改良型ブレードの供給により影響は最小限にとどめることができる見込みとした上で、ロールスロイス社と補償交渉を開始したことも明らかにした。

 

 呼気検査器を全運航乗務員へ貸与
 アルコール教育プログラムも見直し

 国交省に提出した再発防止策では、運航乗務員に関しては、乗務12時間前以降の飲酒制限と飲酒量に関する社内規定を明文化、日常使用可能な呼気検査器の全運航乗務員への貸与のほか、アルコール教育プログラムの見直しやアルコールカウンセリング窓口のグループ社への展開等、乗務前の飲酒に関する自己管理の徹底・強化を挙げた。
 また乗務前のアルコール検査体制の強化として全世界の拠点にストロー式呼気検査器への更新と配備を行うほか、ANAが発着する全空港におけるアルコール検査時の第三者の立合いと、確認記録の管理徹底 等を追加対応策に掲げた。

 

※写真1=ANA定例会見に臨む経営陣(左から全日本空輸 平子裕志代表取締役社長、ANAホールディングス片野坂真哉代表取締役社長、広報・コーポレートブランド推進部 高柳直明部長)

 

※写真2=冒頭、ANAウイングスで発生した飲酒事案に関して謝罪を行うANA経営陣