ウイングトラベル
★ツーリズムEXPO 海外旅行シンポジウム開催
潜在市場3800万人、短期市場2300万人で復活
10月26日から29日まで開催された「ツーリズムEXPOジャパン2023大阪・関西」で、観光庁主催による「日本人の海外旅行促進に関するシンポジウムが開催された。インバウンドを促進する観光庁がアウトバウンドを促進するシンポジウムを開催することは極めて異例なことだが、コロナ後のインバウンドが96%まで回復する中で、アウトバウンドの回復が遅れ、双方交流促進の観点から観光庁はアウトバウンド政策パッケージを策定し、アウトバウンド促進の一環として開催された。
第1部では、三菱総合研究所観光立国実現支援チームリーダーの宮崎俊哉氏が登壇し、同研究所が実施した日本人アウトバウンドマーケット調査結果を報告した。それによると、コロナ禍後の日本人の海外旅行潜在市場は3800万人で、うち短期的な顕在化が可能な海外旅行経験者による市場が2300万人で、ここへのアプローチによってコロナ禍後の水準への復活が可能とした。また、海外旅行未経験者による潜在市場は長期に1500万人を想定。この取込によって復活後の顕在市場の拡大を図ることが可能と報告した。
※写真=宮崎俊哉三菱総合研究所観光立国実現支援チームリーダー
スペイン風間氏、質の高い日本市場重要視
直行便の再就航、航空座席供給など環境整備