記事検索はこちらで→
2023.11.09

WING

大分空港ホーバークラフト、初回訓練で船体後方が重大破損

 空港斜路ガードレールに衝突、ガードレールがスカート部刺さる

 大分空港と大分市間をホーバークラフトで今年度から運航することを目指す、第一交通産業グループの大分第一ホーバードライブは11月8日、初めての訓練を開始した同日午前7時5分、1番船「Baien」が大分空港斜路口中央に設置されたガードレールに衝突する自損事故を起こしたことを明らかにした。同社によれば、船体後方部に重大な破損が生じたものの、怪我人や油・燃料漏れなどは発生しなかった。
 大分第一ホーバードライブによれば、事故が発生した11月8日午前6時19分、「Baien」は大分市発着場を出航した。07時05分には大分空港斜路に進入上陸し、上陸後、斜路のガードレール先端と右舷船尾スカートが接触する事故が発生。上部ガードレールが空中に跳ね曲がり、右舷プロペラダクトを擦って右舷舵板を飛ばしたと推定されることを明かした。
 下部ガードレールはスカートに刺さり込んで切り裂き、浮揚空気を喪失させて浮揚ファン支柱などの船体構造を損傷。同時に緊急着地して、スタッフが船外に出て状況を確認し、主機を停止させたという。

※写真=初回訓練で接触事故を起こした「Baien」。今年度の運航開始に影響か(提供:大分第一ホーバードライブ)

※この記事の概要
・事故および事故後の対応、船体破損、ガードレール状況写真
・ 3隻体制で大分市-空港間を25分で結ぶ  など