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2023.11.12

WING

大林組・トヨタ、「MIRAI」CFRP端材をコンクリート補強材に

 水素タンク製造過程で生まれる端材を再生利用

 大林組とトヨタ自動車は11月9日、トヨタ自動車の燃料電池車「MIRAI」の水素タンクに使用されている炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の端材を、コンクリート補強用短繊維として再生利用する新たな技術「リカボクリート工法」を開発したことを発表した。実際に、トヨタ明知工場内の部品置き場床面に初めて適用したことを明らかにした。
 CFRPは軽量・高強度で、耐久性に優れていることから航空機や宇宙機、水素タンク、風力発電用の風車のブレードなど、さまざまなところに使用されている。その廃棄・再生利用が課題となっているなか、CFRPの性能を保ったままで再利用することは難しいことが現状だ。