露UAC、広胴旅客機「IL-96-400M」の初飛行成功

　各種システムなどロシア国内で内製化

　ロシアのユナイテッド・エアクラフト・コーポレーション（UAC）が改良開発を進めている広胴機「IL-96-400M」の試作機が初飛行した。UACが去る11月1日（現地時間）に発表した。この機体は「Il-96-300」を近代化したもので、機体の全長を9.35メートル延伸。「PS-90A1」エンジンを搭載し、最大370名の旅客を輸送することができる。
　初飛行では機体安定性や操縦特性を確認したほか、各種システムの操作性なども検証。各種システムおよび搭載機器の多くの部分は、ロシア国内のロステックが開発したとしており、欧米諸国との関係が悪化したことで調達することができなくなった航空機部品やシステムの内製化を進めていることを強調した。