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2023.11.13

WING

東京海上日動・JAXA、リスクソリューション事業で共創

 東京海上日動火災保険(東京海上日動)と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11月10日、宇宙リスクソリューション事業に関する共創活動をスタートすることを発表した。これは「JAXA 宇宙イノベーションパートナーシップ」の枠組みで展開するもの。この共創活動で得られた成果について東京海上日動は、2024年度以降、段階的にサービスとして展開することを目指す方針だ。
 宇宙産業市場は2040年には現在の3倍以上の150兆円規模に成長すると予測される成いわゆるレガシースペースのみならず、宇宙ベンチャーが相次いで設立されており、多様なプレイヤーが宇宙というビジネスフィールドに注目している。
 宇宙産業が成長する中で、軌道上サービスやポストISSを見据えた民間商業ステーション事業に対するリスク評価や、ミッションの成功確率を上げるためのリスク低減コンサルティング、サステナブルな宇宙環境の実現に向けたスペースデブリ対策の重要性が高まる一方、軌道上サービス等の新規実証ミッションは、過去の実績が少なく、軌道上におけるリスクの可視化・定量化が難しいことから、現状では適切な保険の手配が困難なケース等があって、企業の新規参入時の課題となっているという。さらには、現状ではスペースデブリによるリスクを精緻に評価する手法が確立されていないため、対応策が求められているところ。

 

※画像=東京海上日動とJAXAが宇宙リスクソリューション事業で共創(提供:JAXA)

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