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2023.11.14

WING

スカイマーク上期決算、事業収益は過去最高の530億3500万円

 単価目標比335円上振れ実現、増大するコストカバー

 スカイマークが11月13日に発表した2024年第2四半期決算によれば、期間中の四半期純利益は前年同期比22.7%増加した33億1800万円の黒字を確保した。事業収益は前年同期比28.3%増加した530億3500万円と大幅な増収を記録。これは上半期として過去最高の事業収益となった。営業利益は同93.5%増の31億8000万円、経常利益は46%増えた59億7800万円なっており、すべての利益段階において、上期の目標を上回ることに成功した。
 ただ、通期業績予想に関しては足もとの円安・原油高など、外部環境の不確実性に鑑み、予想を据え置いた。
スカイマークの西岡成浩専務は「下半期も円安傾向が続いている。さらに、原油などの高騰・不確実性がある。上半期は社内の業績目標を大きく上振れているが、年度の業績予想は保守的に据え置きとした」と、通期業績予想を据え置いた理由を説明した。
 なお、配当に関しては、仮に今年度の税引き前当期純利益の着地が当初予想通り56億円だった場合、同社の基準に従うと1株当たり21円の期末配当を実現する見通し。業績が予想から上振れることになれば、配当金も調整されることになる。

※写真=スカイマークは過去最高の事業収益を記録するなど上昇気流に乗ったスカイマーク。会見に臨む洞社長

※この記事の概要
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