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2023.11.20

WING

中部空港上期決算、4期ぶりに営業利益・中間純利益計上

 国際線の復便で旅客数増、免税店の売上増も奏功

 

 中部国際空港会社が11月17日に発表した2024年3月期上期決算によれば、売上高は前年同期比63.1%増加した180億1100万円と、大幅な増収となった。営業利益は前年同期保34億1500万円の損失から2億8600万円の利益確保に好転。経常損失4100万円(前年同期:35億5800万円の損失)、四半期純利益は0円(同:36億6800万円の損失)だった。
 同日、都内で記者会見に臨んだ櫻井俊樹副社長によれば、国際旅客は東アジア・東南アジア方面の復便・新規就航に加えて、旺盛なインバウンド需要により、足元ではコロナ前の4割強まで回復してきたことを説明。一方、国内旅客は新型コロナウイルス感染症類への移行もあって、ほぼコロナ前の水準まで回復したという。そうしたなか中部国際空港会社としては売上が大きく拡大。さらにコスト増抑制などの取り組みを推進したことが奏功した結果、収益が大幅に改善した。その結果、営業利益と中間純利益としては、2019年度以来、実に4期ぶりとなる黒字を計上することに成功したことを明かした。
 4期ぶりに黒字を確保した営業利益に関しては、売上高が69億6000万円の増加したうち、空港事業の売上高が28億1000万円(国際線:21億8000万円、国内線:5億7000万円)の増収となったと説明。旅客数、発着回数の増加によって、空港事業の売上高が押し上げられたかたちだ。

 

※写真=4期ぶりの営業黒字、中間純利益を確保した中部空港

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