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2023.12.01

WING

NAA23年中間決算、4期ぶり黒字に

  発着数回復と外国人旅客の増加が後押し

 成田国際空港(NAA)は、2023年度中間連結決算(2023年4~9月)を発表、営業利益が43億円となり、4期ぶりに黒字を達成した。今年3月の新型コロナウイルスの水際対策の撤廃を受け、発着回数と旅客数が大幅に回復、なかでも外国人旅客数が前年同期比で約7倍と大幅に増えたことが大きな要因となった。
 営業収益は、前年同期の531億円から997億円へ88%増となり、3期連続の増収を記録。一方、営業費用は、前年同期の702億円から954億円の36%増に抑えた。これにより前年同期の170億円の営業損失から213億円改善、43億円の営業利益を計上した。なお、経常利益は34億円(前年同期は178億円の経常損失)、親会社株主に帰属する中間純利益は36億円(前年同期は185億円の純損失)となっている。
 なお、中間期における航空機の発着回数は、10.5万回で前年同期の8.3万回から27%増を記録。なかでも国際線は前年同期の5.7万回から40%増となる8万回に達した。航空旅客数はこれを大きく上回るペースで増加、全体で1657万人と前年同期比で112%増と倍以上となり、特に国際線旅客数は、188%増となる1266万人と、3倍弱に増加、黒字達成に寄与した形だ。

※この記事の概要
・通期業績予想は据え置き
 田村社長「世界経済踏まえ慎重に見ている」
・グランドハンドリングの状況は改善

 田村社長「引き続き受入態勢強化に努めたい」
・10月は国際線外国人旅客が過去最高に

 3か月連続、国際線日本人はコロナ前の46%  など