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2023.12.01

WING

航空機DXコンソーシアム、将来ビジョン初版策定

 2050年のビジョン、10年程度の研究開発方向性も

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)が設立した「航空機ライフサイクルDXコンソーシアム」(CHAIN-X)は、将来ビジョンをまとめた。このなかでは、2050年における航空機ライフサイクルのビジョンを示し、その達成に必要な解決すべき課題を整理し、ロードマップを提示。さらに、今後10年程度の当面の研究開発の方向性を提示し、将来ビジョン達成に向けた方向性を示した。
 将来ビジョンとしては、航空機ライフサイクルデータエコシステムの構築を目指すほか、国内航空機作業の変革と国際競争力強化を図ることによって、環境に優しい持続可能な航空利用社会の実現に貢献するとした。
 航空機開発・生産では、もはやデジタル・トランスフォーメーション(DX)が必須だ。むしろ、取り組みが遅れるような事態に陥れば、欧米の航空機大手OEMに見放されかねない。次世代機の共同開発・製造プログラムにおいて、引き続き日本の航空機産業が存在感を示すためには、不可欠な要素となっており、「航空機開発の未来へのチケット」と目されている。