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E-767情報処理能力向上に関する秘密情報保持で交換公文
新ミッションコンピューター等の供与に関連して
日米両政府は11月20日、任務用情報処理能力等を向上させたE-767早期警戒管制機システムに関連する秘密軍事情報の秘密保持及び保護に関する書簡(交換公文)の交換を行った。東京において河野太郎外務大臣とウィリアム F.ハガティ駐日米大使の間で交換が行われた。これは日米相互防衛援助協定に基づき、E-767の能力向上及び維持のため、換装されるたな新しい任務遂行のためのコンピューター(ミッションコンピューター)がFMS契約で日本側に供与されることなどに伴う秘密保持・保護について政府間で取り決めるもので、具体的内容は公表されない。
航空自衛隊が保有する4機のE-767はボーイング767の機体に米空軍のE-3早期警戒管制機のレーダー、コンピューターなどのシステムを搭載しているもの。米国やNATO、英、仏のE-3は絶えず近代化が図られ、維持整備部品の枯渇、探知処理能力の向上の観点から日本のE-767もこれまでレーダーを換装し、引き続きコンピューターの換装事業に着手してきたが、日本側に引渡しの時期を控えて、新たな交換公文が交換された。
外務省では、本件交換公文は日本政府が現在保有しているE-767早期警戒管制機システム(警戒管制システムを搭載した航空機及びこれに関連して地上に設置した機器。同航空機は遠隔地まで飛行し、長時間の警戒が可能)の情報処理能力等を向上させるためのシステムの改修に関連して米国政府から情報の供与を受ける際の情報保全に関する両政府の基本的合意を確認するものであり、今般、案文について合意に至り、この書簡の交換を行うこととなったとしている。
※写真=E-767早期警戒管制機(提供:航空自衛隊)