WING
IATA、SAF生産量は前年2倍の6億リットル
来年3倍増も航空燃料使用量のわずか0.53%
国際航空運送協会(IATA)は12月6日(ジュネーブ現地時間)、持続可能な航空燃料(SAF)生産量の推計を発表した。それによれば、2023年のSAF生産量は6億リットル(50万トン)以上となったことを明らかにした。これは2022年の3億リットル(25万トン)の2倍に拡大したことを意味する。
ちなみに、SAFは全再生可能燃料生産量の生産量の3%に留まるとし、再生可能燃料生産量の97%が、他の産業セクターに流れてしまっていることにも言及した。
また、2024年の生産量見通しでは23年の3倍となる18億7500万リットル(150万トン)に膨れ上がると予想した。
ただ、それでも航空燃料需要のわずか0.53%に過ぎず、全再生可能燃料生産能力の6%のシェアに留まる見通しだ。再生可能燃料全体に占めるSAFの生産量の割合が小さいことは、2023年に新たに稼働する生産能力が他の再生可能燃料に割り当てられることが主な原因だという。
※写真=再生可能燃料として生産されてもSAFへの配分はわずかだ(提供:ネステ)
お試し価格で全文公開中