待望の直行便再開! クオッカやセルフドライブなど注力へ【西オーストラリア州①】
リカバリーへの重点項目、グローバルキャンペーンも-州首相も交流拡大に意欲
ついに直行便再開!
10月29日、ANAによる成田/パース直行便がついに運航再開。まずは週3便だが、州政府観光局では安定的な運航を維持し、さらに5便、デイリーへと成長を目指す。
下期そして2 0 2 4 年以降への戦略として、ワイルドフラワーを重要テーマとして継続訴求し、「世界一幸せな動物」として抜群の知名度を獲得しているクオッカも従来以上に積極活用。そのクオッカが暮らすロットネスト島ではコロナ禍中にラグジュアリーホテルとグランピングも開業。日本市場での提案も強化中で、メディア露出も増加が見込まれる。
イベントやテーマを軸にSIT需要の喚起にも努め、セルフドライブについても関係企業と協力して取り組んでいく。
なお、直行便就航記念ではエイチ・アイ・エスと連携しラッピングバスも運行。クオッカを大きく描き、街中や観光地で広く認知を広げていく。
現地は受入態勢万全
州首相もANA初便で来日
11月の商談会で来日したのは13・団体だが、実は泣く泣く参加を断らざるを得なかった企業・団体も少なくなかった。日本市場にとっての「長年の仲間」である彼らは、日本向けの先行投資にも力を入れて万全の受入態勢を整え日本人旅行者を待っている。
さらに、現地側での日本市場への期待と思い入れの高まりは観光業の中だけには留まらない。パース直行便の再開初便には州政府の首相と副首相がANA井上慎一社長とともに搭乗して来日。
本紙取材に対して首相は「ようやく直行便の再開にこぎつけられてとてもうれしい。直行便の恩恵はどれだけ大きいか想像がつかないほど」などと述べたほか、州政府の駐日代表部が今年で開設55周年であることにも触れ、今後の双方向交流の活性化に期待。
さらに貿易やエネルギーなどを通したさらなる関係深化も見据えているところで、来日中には投資・貿易の促進を目的としたレセプションも都内で開催した。
新グローバルキャンペーン「WALKING ON A DREAM」
西オーストラリア州政府観光局では、新たなグローバルキャンペーン「WALKINGON A DREAM―さぁ、夢の世界へ旅立とう」を日本でも展開中。
世界遺産の海「ニンガルーリーフ」のジンベイザメ が夕暮れ時の海を雄大に浮遊する様子を描いた広告を中心に、西オーストラリア州が冒険心を刺激する夢のような旅先であることをアピールするもの。夏には新宿と原宿で、肉眼で大迫力の3D映像に見える街頭ビジョンを活用し多くの消費者に直接メッセージを届けた。
今後もオンラインを中心に戦略的に広告を実施。既存のファン層に加えて新たな渡航需要を創出していく狙いだ。