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2023.11.20

【潮流】海外旅行に燃油運賃・物価高・円安の三重苦

 JTBが発表した2023年中間期決算は、売上高が前年同期比32.1%増の5100億円の増収となり、営業利益は87億円、経常利益は120億円、中間利益は61億円となり、前年同期の赤字から4期ぶりに黒字に転換した。2019年同期と比べると、売上高は25.7%減だが、営業利益は64億円からほぼ倍増、中間利益は44億円から15億円増加した。
 コロナ前と比べて26%も収入が落ちているにも関わらず、黒字に転換した最大の理由は販管費の削減にある。販管費は19年同期の1430億円から今期は1094億円に336億円、23.5%も圧縮した。このうち固定費は19年同期の1208億円から935円へ273億円も削減された。
 山北社長は「コロナ禍以降に実施してきた人材の最適配置、店舗改革、従業員のスキルアップによる業務効率化」が功を奏したことを強調した。黒字化はしたものの、19年同期比は減収増益であり、収入面でのコロナ前水準は道半ばと言えよう。