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2023.12.19

WING

NEC、惑星分光観測衛星の運用から停波まで貢献

 NECは12月18日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の惑星分光観測衛星「ひさき(SPRINT-A)」が、2013年の打上げ以降、10年3カ月にわたる惑星観測運用の支援のほか、停波運用支援を終え、同観測衛星の運用を完遂したことを発表した。「ひさき」は去る12月8日に停波運用を実施しており、その後、全ての追跡業務も停止した。
 「ひさき」は、去る2013年9月14日にイプシロンロケット試験機で打上げられた世界初の極端紫外線(EUV)分光器搭載惑星観測用宇宙望遠鏡だ。金星や火星等の地球型惑星の大気と太陽風の相互作用を調査したほか、木星の衛星イオから流出するプラズマを観測することにより、初期の太陽系環境や木星プラズマのエネルギー源を調べることが目的だった。