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将来宇宙システム、水素・メタン・酸素推進剤の燃焼試験成功

アジャイル開発プラットフォーム「P4SD」も有効性確認
宇宙往還を可能とする輸送システムの開発を進めているスタートアップの将来宇宙輸送システム社は12月25日、日本初となる水素・メタン・酸素の3種類の推進剤を用いた「トリプロペラント方式」の燃焼試験に成功したことを発表した。さらに、独自に研究・開発プラットフォーム「P4SD」(Platform for Space Development)の有効性も確認したことを明かした。
「トリプロペラント方式」の燃焼試験は、北海道スペースポートの滑走路において、去る12月19日~20日にかけて行われたもの。
同社は完全再使用型の単段式宇宙往還機(SSTO)を実現するためには、機体の軽量化が不可欠とみており、機体軽量化手段の1つとして、「トリプロペラント方式」の適用を目指している。
具体的には密度が小さく比推力の高い水素燃料の使用を大気圏外に集中させ、大気圏内の推力をメタン燃料でカバー。これにより、液体水素タンクのサイズを小型化することで機体の軽量化を目指すコンセプトだ。
※写真=水素・メタン・酸素の3種類の推進剤を用いた「トリプロペラント方式」の燃焼試験に成功した(提供:将来宇宙輸送システム)
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