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2024.01.09

WING

JAXA、「XRISM」搭載機器の観測データ公開  

「Xtend」が銀河全体撮影、「Resolve」も複数輝線を分離  

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、X線分光撮像衛星「XRISM」(クリズム)に搭載した軟X線撮像装置「Xtend」(エクステンド)および軟X線分光装置「Resolve」 (リゾルブ)のファーストライト観測データを公開した。  「Xtend」は昨年10月14日から10月24日にかけて、約7億7000万光年の距離にある銀河団Abell 2319 の観測を実施して、そのX線画像を取得することに成功。「Resolve」は、12月4日から11日にかけて大マゼラン星雲にある超新星残骸であるN132Dの観測を行い、X線スペクトルを取得することに成功した。 「XRISM」は現在、初期機能確認運用を実施しているとのことで、バス機器の機能確認に続き、昨年10月7日から観測装置の機能確認と調整をすすめたという。この一環として「Xtend」、「Resolve」ともにファーストライト観測運用を行った。

※画像=銀河団Abell 2319。二つの銀河団が衝突している様子。画像は可視光とX線の観測を重ねたもの(提供:JAXA、DSS)