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2018.03.30

WING

河野統幕長、欧米訪問で防衛交流をさらに進展

交流進む英国、統合運用のあり方など意見交換

 河野克俊統合幕僚長は3月29日の会見で、19〜24日の英国、ベルギー、NATO、米国訪問の成果について、「自由で開かれたインド太平洋戦略などについて発信し、また、各国軍との相互理解の促進、信頼関係の強化、および防衛協力・交流の進展を図ることができた」と説明した。特にテヴェレル英統合コマンド司令官との会談では、統合運用のあり方などで意見交換を行ったという。
 河野統幕長はこのたびの海外出張で、英国ではピーチ国防参謀総長およびテヴェレル司令官と、ベルギーではコンパーノル国防参謀総長、NATOではパベル軍事委員長およびスカパロッティ欧州連合軍最高司令官と会談。米国への訪問ではダンフォード統合参謀本部議長と会談を行った。各国の訪問で、地域情勢に関する意見交換を行い、認識の共有を図った。
 特に英国は、先日にも2+2が行われ、両国での防衛交流が日を追うごとに深くなっている。河野統幕長は、英国軍の高級幹部との会談で「防衛交流の進展を今後も推進していくことで合意した」と明かした。また、英国軍の統合運用を担うテヴェレル司令官とは、統合のあり方について話をしたとのこと。英国側から、英国の統合運用のシステムなどについて説明があったとした。自衛隊としては、統合運用の進化について常に問題意識を持っているということで、日本に適した統合運用へ進化させていくための意見交換が行われたことを説明した。

 

※写真1=ピーチ英国防参謀総長と会談を実施