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2024.01.11

WING

世界の航空旅客需要、コロナ前99%と完全回復間近

国際線は94.5%水準、国内線はコロナ前を6.7%上回る

 国際航空運送協会(IATA)がまとめた2023年11月の航空旅客市場データによれば、旅客需要を示すRPKが、新型コロナパンデミック発生前の2019年11月の99.1%水準まで回復したことが明らかになった。ちなみに、2022年11月のRPKと比較すると、29.7%増と大幅に伸びており、航空旅客需要の回復が一層顕著なものとなった。
 このうち、国際線のRPKは2022年11月に比べて26.4%伸びた。全地域で需要の回復がみられたものの、とりわけアジア太平洋地域の需要の伸びが著しく、63.8%増を記録した。これにより、2023年11月のRPKは、パンデミック前の2019年11月の94.5%まで回復した。
 一方、2023年11月の国内線RPKは、2022年11月と比較して34.8%増加した。これにより、2019年11月のRPKを6.7%上回った。とくにコロナ規制が厳しかった中国市場では前年比272%増を記録。米国も感謝祭の旺盛な需要によって前年比9.1%増加し、過去最高を更新した。