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エアバス、高高度滞空型無人機「ゼファー」で日本企業とコラボ検討
ジヌー社長、「複数企業と話し合い中」
エアバス・ジャパンのステファン・ジヌー社長が11月27日、開催中の国際航空宇宙展において記者会見に臨み、同社が開発した高高度滞空型無人航空機「ゼファー」について、「日本の企業と協力して、ゼファーに各種ペイロードを搭載することも検討したい」との考えを明らかにした。「(日本企業との)コラボレーションの検討は行っており、ペイロードは数キログラム。優れた技術で少ない容量のなかに盛り込むことができるのかということで、いくつかの企業と話し合いをしている」とコメントした。
ジヌー社長は「ゼファー」が今年7月に米国アリゾナ州を離陸した後、25日間にもおよぶ飛行に成功したことに言及。「新たな成層圏飛行の記録を樹立した」との認識を示した。その上で、「東京オリンピック・パラリンピックなどの国家的な行事が開催される際になど、広大なエリアを冠しするのに理想的」であることを強調した。
「ゼファーは試験飛行段階だが、米国で飛んでいる。おそらく、日本に持ってくることも可能だろう」とし、将来的に日本への「ゼファー」飛来に含みをもたせた。
旅客機分野では、来年、全日空(ANA)がいよいよA380をハワイ線に投入する。加えて、日本航空(JAL)がA350XWBの導入をスタートするなど、来年の日本の空はエアバス機の話題が席巻しそうだ。さらにはLCCがエアバス機を続々と導入するなど、エアバスは日本市場において、その存在感を大きく高めているところ。
※写真=記者会見するエアバス・ジャパンのステファン・ジヌー社長