ウイングトラベル
道の駅を中核に新たな地方滞在型旅行を提案
積水ハウスとマリオットが新プロジェクト立ち上げ
積水ハウスとマリオット・インターナショナルは、道の駅を中核として新たな体験型旅行を提案する新プロジェクト「Trip Base道の駅プロジェクト」を開始すると発表した。ファーストステージとして、道の駅隣接地にロードサイド型のホテルを建設し、道の駅を滞在型の観光施設として活用する取り組みを展開する。併設するホテルはマリオットの日本初進出ブランド「フェアフィールド・バイ・マリオット」とし、第1弾として2020年秋から5府県15カ所のホテルを順次開業していく計画だ。将来的には同プロジェクトの趣旨に賛同するパートナー企業を増やしていき、新たなコンテンツを加えていくことで、地方創生や地域活性化に貢献していきたい考えだ。
Trip Base道の駅プロジェクトは「未知なるニッポンをクエストしよう」をコンセプトに、全く新しい体験型の旅のスタイルとして提案する。文化・風習・暮らし・食など地域に根ざした地域資源を地元の人々とともに提供していくことを目指す。
体験型観光の提供と地方の宿泊施設不足解消を両立
地域の観光資源をつなげる新たな拠点創出
新プロジェクトを展開する上で積水ハウスがパートナーとして選んだのが「ザ・リッツ・カールトン京都」や「セントレジス大阪」など国内の宿泊施設の展開において連携しているマリオットだ。世界的ブランドを持ち、外国人に対する高い対応力で、国内旅行需要だけでなく、外国人の誘客強化を図っていきたい考えだ。
今回の会見に同席したマリオットのクレイグ・スミス アジア太平洋地区社長兼マネージングディレクターは「世界中の旅行者が日本への熱い関心を寄せる中で、知られざる日本の秘境へのアクセスを求めるケースが高まっている。そうした中で、われわれは次世代の旅行者に対して新たな旅行体験を提供していくとともに地方を訪問しようとする外国人の需要をしっかりと獲得していく」と述べた。
「フェアフィールド・バイ・マリオット」初進出
2020年に5府県15軒開業、1000室を提供
今後はファーストステージとして、栃木県、岐阜県、三重県、京都府、和歌山県の5府県に15軒のホテルを2020年秋以降に順次開業していく。1施設あたりの客室数は50室から96室となっており、最初の15軒で1000室を供給する。さらに仲井社長は「自治体との協議が進んでおり、さらに10道県(北海道、静岡県、奈良県、兵庫県、広島県、岡山県、愛媛県、山口県、福岡県、鹿児島県)でもホテル建設に向けた場所の選定を進めている」ことを明らかにした。
2020年以降、道の駅に順次開設していくホテルは日本初進出のブランドであるフェアフィールド・バイ・マリオットとした。
※写真=契約書を手に固い握手を交わす積水ハウスの仲井嘉浩社長(左)とマリオット・インターナショナルのクレイグ・スミス アジア太平洋地区社長兼マネージングディレクター
※写真=日本初進出のフェアフィールド・バイ・マリオットの概要を説明するマリオット・インターナショナルのヴィクター大隅日本・グアム担当エリアヴァイスプレジデント
※写真=Trip Base道の駅プロジェクトの全体イメージ