記事検索はこちらで→
2024.03.12

WING

JAXA第5期計画策定へ、山川理事長の考え方は?

 航空は調布地区の大型設備更新など焦点に

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は現在、第5期事業計画の策定作業を内部で進めている。現在の第4期事業計画は、2024年度が最終年度。2025年度からJAXAは新たな扉を開くことになる。JAXAを取り巻く周辺環境、JAXAが期待される役割が大きく変化しているなか、次の第5期計画をどのような方向性へ持っていくのか―――。JAXAの舵取りを担う山川宏理事長は3月9日の記者会見で、「第4期事業計画(2018年4月1日~2025年3月31日)は2025年3月で終わりとなるが、この数年、継続的にJAXAの役割が拡大している。私自身、JAXAの役割を拡大したいという想いで取り組みを推進しており、その方向性は来期も強まるだろう」との見通しを示した。
 山川理事長は第4期事業計画では、安全保障やアルテミス計画、国際宇宙探査など、JAXAを取り巻く大きな動きがみられたことに加え、国内の航空宇宙産業界を自立的かつ継続的に国際競争力あるものとすることを支援していくかということが大きな焦点の一つとなっている事に言及。「この流れは来期においても必ず、一層強まっていくだろう」との見通しを示した。