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高松空港民営化スタート、四国No.1国際空港へ
年間旅客数307万人目標、LCC拠点化も視野
高松空港が4月1日、民営化した新たな体制をスタートした。高松空港のビジョンでは、四国No.1の国際空港を目指す方針で、複数LCC拠点化を進めることで、年間旅客数307万人を目指す。ちなみに、ジェットスター・ジャパンは成田−高松成田線をこれまで1日1〜2往復を運航していたが、1日あたり1往復増便して、平日には1日2往復、週末や大型連休・夏休みなどの繁忙期は1日3往復へと増便することを決定するなど、同空港はLCC拠点化に向けた準備が、着々と進んでいる様相だ。
高松空港会社によれば、4月1日の民営化スタートにあわせて、国内線搭乗待合室の拡張・リニューアルや駐車場利便性の向上など、新サービスをスタート。今後は旅客ターミナルビルの拡張や、駐車場容量の拡大等をはじめとする交通アクセスの改善などを進めて、利用者利便の利便性向上を図っていく方針だ。
これまで仙台空港など、拠点となる空港の民営化が進められてきたが、高松空港クラスの比較的小規模なローカル空港の民営化は初めてのこと。2015年時点の年間旅客数は180万人(国内:165万人、国際:15万人、貨物量:0.6万トン)に留まる。高松空港会社の計画では2022年には260万人(国内:209万人、国際:51万人、貨物量:1.3万トン)、そして2032年に307万人(国内:225万人、国際:82万人、貨物量:1.7万トン)とすることを目指す。
そのためにも新千歳、成田、福岡などLCC拠点である幹線空港への新規就航や増便を目指すほか、羽田路線機材の大型化を目指す。一方、国際線では台北、上海、香港線のデイリー化と、タイやシンガポールといった東南アジアへの直行便の新規就航を狙う計画だ。
※画像=国際線搭乗待合室をリニューアル(提供:高松空港)