ブーム、超音速ジェット機「XB-1」の初飛行に成功

フライトエンベロープ拡大へ、超音速飛行実施も準備

　ブームは3月24日（現地時間）、米国カリフォルニア州モハベ航空宇宙港において、独自開発した超音速ジェット機「XB-1」の初飛行に成功したことを発表した。
　チーフ・テストパイロットのビル・”ドク”・シューメイカーが操縦する「XB-1」は、モハベ航空宇宙港から離陸し、ベルX-1、ノースアメリカンX-15、ロッキードSR-71ブラックバードなど、数々の多くの歴史的な初飛行が行われた空域を飛行した。モハベ砂漠の同地域は航空宇宙産業の試験場であり、1947年に航空機が初めて音速の壁を破るなど、数々の速度や高度の記録を打ち立てた場所だ。
　初飛行に成功したブームのチームは今後、計画的にフライトエンベロープを拡大するとしており、マッハ1以上の超音速性能と操縦性を確認していく予定だ。機体の超音速初飛行の準備が整えば、テストパイロットのトリスタン・”ゼペット”・ブランデンベルグが操縦桿を握り、超音速飛行を実証することになる。