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2018.12.04

WING

NEC、金浦国際空港向け航空管制レーダー受注

安全運航と航空管制サービスの効率化に貢献

 日本電気(NEC)はこのほど、韓国のソウル地方航空庁から金浦国際空港向け航空管制レーダーを受注した。このレーダーは、2020年10月までに稼働を開始することを予定している。
 NECが提供する航空管制レーダーは、空港監視レーダーと二次監視レーダーで構成。空港監視レーダは、最新の半導体技術と信号処理技術により、地面や気象要因による干渉(クラッター)を除去し、空域内の航空機の位置を高精度に探知することが可能。また、二次監視レーダは、過密な空域でも詳細な運航情報を取得することができる。金浦国際空港では既にNECが提供した航空管制レーダが稼働しているが、今回同レーダを増強することで、拡大する航空需要に対応し、さらなる安全運航と航空管制サービスの効率化に貢献するとしている。
 韓国は経済成長を背景に、アジア太平洋地域の空輸拠点として重要な役割を担っており、運航便数・旅客数・貨物量などで増加傾向を示している。各空港や航空路では過密化が進み、より安全で効率的な運航を実現する高信頼システムへのニーズが高まっている。